郷村断層

郷村断層は、京丹後市網野町浅茂川西方から京丹後市大宮町口大野まで、北北西-南南東方向に延びる全長18kmの地震断層です。
昭和2(1927)年に発生した北丹後地震の際に出現した断層で、ここでは真っ直ぐな道が約2.6mもずれてしまいました。
郷村断層は、東北東-西南西に伸びた山田断層とともに動いたこと、地震直後に科学的な調査が行われた「活断層」という用語が日本で最初に用いられたことなどで非常に重要な地質遺産で、昭和4(1929)年には、網野町郷の小池地区と樋口地区、網野町生野内の3地点に現れた断層が国の天然記念物に指定され保存されています。網野町郷の樋口地区では断層が小屋の中に保存されています。ここでの変位量は水平方向に2.75m、垂直方向に60cmで、特に垂直方向の変位がよくわかります。

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